週刊誌から from weekly magazine 2004 9 15

ニューズウィーク日本版 2004 9.22
「外務省人事は笑えない喜劇」
「官僚 田中元外相とともに更迭された前次官を
駐英大使に抜擢した非常識にイギリスもびっくり」

 やっぱり、この問題を取り上げるのですね。
普通は、こういう問題は、「内の恥」で済むのですが、
さすがに外務省の外交官となると、
「内の恥」だけで、ごまかすわけにはいかないのか。
 しかし、ニューズウィークが、
わざわざ、大きく取り上げなくてもいいのではないでしょうか。
日本においては、外国と違って、外務省は重要な官庁ではありません。
だから、外務省の人事は、記事の片隅で十分です。
 外務省は、日本においては「特殊な」官庁であり、
これが日本の代表と思われては困るのです。

アナウンサー announcer 2003 9 19
 アナウンサーとは、用意された原稿を読む人のことです。
しかし、日本の大臣も、アナウンサーです。
 まず、大臣就任あいさつ。
これは、実は、ある程度、官僚が事前に作成して用意してあります。
もちろん、能力がある人は、
官僚が用意した「大臣就任あいさつ」は、必要ありません。
 次に、大臣の「談話」や「コメント」も、基本的に、官僚が作成しています。
 さらに、国会答弁。
これも、官僚が、事前に答弁書を作成して、用意してあります。
 なぜ、事前に答弁書が作れるかというと、
国会での質問者は、何日も前から、事前にわかっているのです。
 だから、若手官僚が、質問する予定の議員のところへ行って、
事前に質問内容を聞いてくるのです。
 ここは、野党議員も、癒着していますので、
質問内容を、事前に官僚に教えてくれます。
 そこで、教えてもらった質問内容を、官僚は省内に持ち帰って、
答弁書を作成するのです。
 詳しくは知りませんが、
課長補佐あたりが、答弁書の原案を書いて、課長と協議して、
最終的には、局長に目を通してもらうのかもしれません。
そして、答弁書が完成したら、大臣に手渡すというシステムです。
 何日か後の国会で、予定された質問を、
野党議員が、予定どおり行い、
大臣は、事前に用意された答弁書を読むという「芝居」です。
 大臣、官僚、野党議員と長年に渡る「癒着構造」です。
たまに、意地悪な野党議員がいて、
事前に教えた質問とは違う質問をする時があります。
こういう時は、大臣は立ち往生して、
後ろに控えている局長に助けを求めるのです。
 また、何かの建物の完成記念式典で、
大臣が、よくあいさつしますが、
この「あいさつ文」も、官僚が事前に作成したものです。
 極端な話、誰でも、大臣はできます。
サラリーマンでも、自営業者でもできます。
実は、同じ構造が、地方議会でもあります。















































































































































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